死後離婚

「死後離婚」は,マスコミによる造語です。ひらたく言えば,妻が亡くなった夫の親族(これを姻族といいます。)との縁を切ることです。
ところで,姻族関係は,①離婚によって終了する,②夫婦の一方が死亡した場合には,生存配偶者が姻族関係を終了させる意思を表示したときにも終了するとされています(民法728条)。
「死後離婚」は,上記②の場合に該当します。手続は,市町村に姻族関係終了届を出す(戸籍に記載されます。)だけで,家裁の許可なども一切いりませんし,夫の死後,いつでもでき,期間制限もありません。
姻族関係が終了すると,①妻は義父母を扶養する義務がなくなります(民法877条2項参照),②死亡した夫の相続人としての地位は維持されていますので,遺産相続や年金の受給に影響はありません,③ただ,亡くなった夫の家のお墓には入ることができなくなります。④また,姻族関係終了の直接の効果ではありませんが,妻は,夫が死亡したとき,婚姻前の氏に復することができます(民法751条1項)。

2017年04月02日